July 14, 2004
無関心、無干渉
パリの親子連れ列車内襲撃事件、何年か前にもRER（郊外鉄道）車内で同じような事件あったよなあ。一般的に郊外行きRERって危ないとされていて、誰もいない車両が危ないとか、始発や終発近くが危ないとかいううわさを聞いて、私は非常レバー近くの座席に座ったりして自衛策を取ったりしてた。
結構パリの街中では、まったく見知らぬ人が女子の重いトランク持つの手伝ったり、ベビーカーを一緒に持って階段上がったりという親切が見られたりする。親切受ける人はもちろん感謝を忘れず、親切にした人は「いいってことよ、当たり前よ」という感じでさらっと去る。ふう、かっこいい・・・
がー、しかし、今回の事件で恐ろしいのは日本でも良く見られる無関心、無干渉が事件の車内で行われたこと。怖いんだったら携帯で警察呼べよ！非常レバーぐらい押してやれよ！と思うけどどうよ？
もし東京の地下鉄車内で子供づれの女性、もしくは外国人女性に暴力はたらいていたら・・・どうする？
しかし驚いたのが、今回の被害者が北アフリカ系の女性がユダヤ系住民に間違われたのが原因と聞いて、犯人はおそらく（まったくの想像でしかないけど、偏見だったらごめん）郊外のHLM（低所得者向け集合住宅）にすむ移民系と思われるんだけど、そういう人たちでも、人種の区別つかないんだなあということ。
友達の家の近くにシナゴーグ（ユダヤ教教会・信者じゃない人は立ち入り禁止）とユダヤ系学校があって、彼らはコーシェルっていうんだったけか？食事に制限があるから、肉と乳製品を一緒にとっちゃダメとか（だからチーズバーガーとかありえない）、魚介類に制限があったりとか、食材についていろいろ製法が厳しく決められている。で、ユダヤ系住民の住む地区には自然とそういうレストランや食料品店が集まる。友人のアパートの一階はピザ屋で、そこもやはりユダヤ系ピザ屋だったんだけど、学校の終わる時間になると子供とその迎えに来た親たちで賑わっていた。
じーっと窓の下をマン・ウォッチングしていると、子供はカッパの皿みたいな帽子をかぶり、大人の男性は黒々とした髭をたくわえて、全身黒ずくめというすぐ分かる特徴があるんだけど、でも女性は・・・とくにチラッと見た感じ一般の人と変わらないなあ。イスラム教みたく髪の毛をスカーフで覆っているわけじゃないし。
よくよく考えてみると、おそらくイスラエルとアラブの地理関係とユダヤ系人種がヨーロッパに分散していった歴史的史実からしておそらくルーツはかなり近いと思われるし、そこからスカーフをしていないイスラム女性がユダヤ系女性に間違われる可能性は、少なからずともある。
イスラエルとアラブに関しては何千年にも渡る問題があるし、一筋縄ではいかんのでなんともまとめることができないけど、無知が誤解を生むということがあるっていうことだなあ。
私はイスラエルにも行ってみたいし、もちろんサウジアラビアにも行ってみたい。
いつかそこにある真実を見て感じて勉強してこないとなあ。
投稿者 yukausagisan : July 14, 2004 11:06 AM
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